どうも、こんにちは。
清掃を生業としている清掃シバイヌです。
こちらの記事、『業務用オゾン発生器「オースリークリア3」を手に入れた話』でも書いたとおり、あのオースリークリアシリーズの最新モデルである「オースリークリア3」が発売されました。
オースリークリアシリーズは、オゾンマート社が販売する業界ベストセラーのシリーズといっても過言ではないと思いますが、このオースリークリアシリーズの初代モデルである「オースリークリア」は2008年に発売開始されたそうです。(その頃はまだ私もこのシリーズを知りませんでした)
続いて、7年後にオースリークリア2が発売されました。たしかにこの2台を比較してみるとオゾン発生量等もパワーアップしているわけですが、正直、「おぉ〜これはすごい改良だ!」というほどのものではなかったようです。
が、しかし、オースリークリア2→オースリークリア3(2019年9月発売)は、メーカー曰く「フルモデルチェンジ」だそうで、実際に私も両機種を手にとって「これはパワーアップしすぎww」と感じていますので、どこがどのようにパワーアップしたのかを両機種を比較しながら自身の感想を交えつつまとめたいと思います。
目次
公式サイトより詳しく比較
せっかく先代モデルのオースリークリア2と最新モデルのオースリークリア3を所有する私が取り上げるからには(少しおこがましい気もしますが)公式サイトより詳しく、と思い、両機種を比較検証ました。
もちろん、良い点やメリットだけではなく、悪い点やデメリットがあると感じれば、誰に遠慮するわけでもなくバンバン書いていこうと思います。
まずはオゾン発生量を比較

(左)オースリークリア2 (右)オースリークリア3
オースリークリア2のオゾン発生量は「300mg/hr」でしたが、オースリークリア3では2倍の「600mg/hr」となっています。
「オゾン発生量が2倍になるとどうなるの?」
→たとえば、車の消臭除菌作業であれば、オースリークリア2はオゾン放出が10分程度必要でしたが、オースリークリア3なら5分(※)のオゾン放出で十分です。つまり、作業の時短が可能です。(1ヶ月・1年と考えるとこの時短は非常にデカいと思います)
※臭気の度合いにもよります。
適用範囲が40㎡→100㎡に
オースリークリア2の適用範囲は「〜40㎡」でしたが、オースリークリア3では2.5倍の「〜100㎡」となっています。
製品名 | 適用範囲 |
---|---|
オースリークリア2 | 〜40㎡ |
オースリークリア3 | 〜100㎡ |
消臭除菌作業の対象空間が40㎡だとします。
仮にオゾン発生量が同じで、適用範囲だけが40㎡の製品Aと、100㎡の製品Bがあったとすれば、より速く、より確実(オゾンが均一に充満)に作業可能なのは適用範囲が広い製品Bになります。
※通常、(オースリークリアシリーズに限らず)適用範囲が広い製品は販売価格が高い傾向にあります。
機能や設定の比較
オゾン水が生成できることや、オゾン放出と待機を繰り返す利便性が高いサイクル運転であることはどちらも変わりません。
しかし、オースリークリア2にはなかったが、オースリークリア3に追加された設定方法があります。(これ、めちゃくちゃ便利です)
それは、「1ショット運転」が可能になった点です。
1ショット運転とは、「1回目のオゾン放出が終わったら、その後機器の電源が自動で切れること」です。
もっと簡単にいうと、1回目のオゾン放出後のオフタイマー機能でしょうか。
先述したように、オースリークリア2とオースリークリア3は、どちらもオゾン放出と待機を繰り返す「サイクル運転」と呼ばれる利便性が高い仕様になっています。
ただ、オゾン放出と待機を何度か繰り返したい利用シーンの方が多いとはいえ、中には「オゾン放出は1回で十分」というケースもありますよね。
そんなとき、オースリークリア2では、待機時間を最長にして、2回目のオゾン放出が開始される前に手動で電源を切ることによって無理くり1ショット運転とすることはできても、それは機器本来の使い方ではありませんでした。
しかし、オースリークリア3にはなんと「待機時間0(ゼロ)」という設定があるではありませんか!

待機時間に「0」の設定がある
これは、たとえばオゾン放出を60分にして待機時間を0に設定することで、1回目のオゾン放出60分が終わったら自動的に電源が切れ、機器本来の設定として1ショット運転ができることを意味しています。
1ショット運転の設定がなかったオースリークリア2を知っている者であれば、「これはすごく嬉しい!」と感じる人が多いと思います。
ここだけの話、私はこれまで先代モデルのオースリークリア2も使ってきたわけですが、「1ショット運転?オースリークリア2だって、待機時間を最長の360分(6時間)に設定して次のオゾン放出が開始される前に手動で停止すれば、実質1ショット運転だもん!」と強がっていましたが、オースリークリア3の1ショット運転、便利でめちゃくちゃ使っています(苦笑)
やはり機器本来の設定として1ショット運転があるのは正直かなりデカいと感じています。
横置き?縦置き?〜設置方法の比較
オースリークリア2も軽量かつコンパクトで良かったですが、その軽さゆえ、縦置き時の安定感がちょっとなかったんですよね。。
そのため、こちらの作業が終わったら次はこっちと忙しく設置場所を移動する自動車関連業の方々は横置きで使っていた人も少なくなかったようです。

出典:オゾンマート
私も実際の作業現場で横置きで使うことも多かったです。
オースリークリア2は横置きで使用しても、何ら問題はないそうですが、特に横置きを想定して何か対策がされているわけでもありませんでした。
が、しかし、オースリークリア3では横置き使用も想定され、正式に「縦置き・横置きどちらでもOK!」になりました。

横置きでも使用可能になった
↑私の撮り方がヘタで少し分かりづらいかもしれませんが、このように倒した状態でも、フレームがあるためカチッと安定しており、下は5mmほど浮いています。
ただ、オースリークリア2より300g重くなり、全体の重心が下の方にきているらしく縦置きでも安定感がバツグンになっているため、これならもはや縦置きで使う人の方が多いと思います。
耐久性とサイズの比較〜外観をアルミフレーム枠で覆って耐久性が大幅に向上

アルミフレームに覆われ堅牢な作りになったオースリークリア3
このアルミフレームがあるから縦置き・横置きどちらでもガシッと安定感がある置き方をできるんだと思いますが、このアルミフレームの目的は「耐久性」や「堅牢性」を高めるためのものだと思います。
実際、縦置きから転倒しようが、横置き時に誤って蹴ってしまい、本体がザザザザッと地面を擦ってしまおうが、白い部分のメインボディは地面から5mmほど浮いているため直接的なダメージはありません。
デメリットとしては、このアルミフレームで補強されたことによってサイズが
幅160mm×高さ220mm×奥行き70mm(オースリークリア2の外形寸法)
から
幅198mm×高さ317mm×奥行き82mm(オースリークリア3の外形寸法)
となり、ちょっとサイズアップしてしまったことです。
とはいえ、サイズアップしてもこの大きさですから、「耐久性が向上しても、この大きさになるならアルミフレームなんていらないよ」なんていう人はいないと思います。
これまでオースリークリア2を使っていて、すでに3回ほど蹴ったり落下させてしまっている私にとっては、この改良も個人的に◎です。
本体重量の比較〜300g重くなりました
たとえば、オーニットという業界大手の有名なシリーズに「剛腕シリーズ」があります。
数年前、あの人気番組「ほこたて」で一気に認知度を高めました。
この剛腕シリーズの中で人気が高い製品で「剛腕 GWD-1000(FR/TR)」があります。
そして、この製品をさらにパワーアップさせたのが「剛腕 GWN-2000S」です。
オゾン発生量が2倍になるなど、スペックが全体的にパワーアップしているにもかかわらず、本体は400g軽量になっています。
※剛腕 GWD-1000(FR/TR)は5.0kg、剛腕 GWN-2000Sは4.6kgです。
通常、スペック的にパワーアップさせれば、重量も少なからず重くなるのが一般的ですが、剛腕の場合、さらに一段高いパワーアップをさせるため、重量まで軽くしてしまったわけです。(素晴らしい)
一方、オースリークリア2→オースリークリア3の場合、どうでしょうか。
製品名 | 本体重量 |
---|---|
オースリークリア2 | 1.3kg |
オースリークリア3 | 1.6kg |
実は最新モデルであるオースリークリア3の方が300gほど重くなっています。
「さすがにそこまでは手が回らなかったか」と思う方もいるかもしれませんが、それは違います。(たぶん)
従来モデルのオースリークリア2の重量は1.3kgでした。
なかなか軽量で女性でも軽々片手で持ち運べる重量です。
しかし、1つ欠点(というほどでもありません)がありました。
それは、軽すぎて縦置き時に安定感がなかった点です。
先に説明した「横置き?縦置き?〜設置方法の比較」でも少し書きましたが、オースリークリア3は、オースリークリア2より300g重くすることにより安定感が大幅に向上しています。さらに、全体の重心が下の方にきているらしく縦置きでも安定感がバツグンになっています。
メーカーに確認したわけではありませんので、定かではありませんが、これは従来モデルの課題であった「安定感」を向上させるため、明らかに意図して重くしたと思います。
これを使う現場の人のことがよく考えられた素晴らしい改良点だと感じています。
操作性の比較〜メカ音痴な人でも100%分かる簡単な操作性に
このサイトの存在意義は「実際に使ってみた人が、公式サイトに書かれていないメリットやデメリットを書いている」ことだと思っています。
そのため、過去に書いたオースリークリア2の記事でも、「この製品のデメリット」「この製品の悪い口コミ・評判」として、「操作が分かりづらい」という点について言及しました。

過去記事の「オースリークリア2の悪い口コミ」から
その点、オースリークリア3の操作性は劇的に向上しているので安心して下さい。
詳しくは『業務用オゾン発生器「オースリークリア3」の正しい使い方』をご覧下さい。(本当にめちゃくちゃ分かりやすい操作性になりました)
1回あたりの最長オゾン放出時間を比較
オースリークリア2の最長連続オゾン放出時間は40分でした。
一方、オースリークリア3では最長60分まで設定することが可能になってます。
製品名 | 1回あたりの最長オゾン放出時間 |
---|---|
オースリークリア2 | 40分間 |
オースリークリア3 | 60分間 |
単にオゾン放出時間を長く設定できるようになったわけではなく、それに伴い、放電管の磨耗による劣化についてしっかりと対策がされています。(次項で詳しく説明)
製品寿命の比較〜製品寿命が2倍になった
オースリークリア3では、従来モデルまでステンレスで作られていた放電管をチタンにすることで磨耗による劣化を大幅に遅らせ、製品寿命も2倍程度の5〜7年(※)となりました。
※メーカーがいう「製品寿命」の定義は「生成能力が70%以下に低下した状態」を指します。
ちなみに、オゾン発生器にとって、この「放電管」というオゾンを発生させるパーツについてですが、どのメーカーのどのオゾン発生器であっても、共通していえることは「オゾンを発生すればするほど磨耗すること」です。
あとはその製品が内部にどれだけコストをかけているのかによって磨耗していくスピード(※)が異なります。
※良いパーツを使えば使うほど磨耗や劣化が遅くなるのが一般的です。
外観デザインを比較〜比較にならないほどスタイリッシュになった

一気に美しいデザインに
とても洗練されたデザインで個人的にはすごく気に入ってます。
たとえば、飲食店業や宿泊施設業でオースリークリア3を使っていないとき、お客さんの目に見える場所に保管していて、それをお客さんに見られても業務用の何かだと思われる可能性は低く、おそらく空気清浄機か何かだと思われるはずです。
まとめ〜オースリークリアシリーズ新旧比較から分かるその違い
オゾン発生器に限らず、その他の電化製品やたとえば車などでも「フルモデルチェンジ」というメーカーのPRを見かけます。
中には、「外観だけが変わった見せかけだけのハリボテフルモデルチェンジ」もあるわけですが、そういう製品・シリーズはそれをきっかけに決まって廃れていくものです。
ここまで書いたとおり、オースリークリア2→オースリークリア3は劇的な変化を遂げています。
一般消費者からみて分かりやすい「オゾン発生量」のパワーアップだけではなく、
- 適用範囲が従来モデルと比較して2.5倍の〜100㎡になった
- 1ショット運転が可能になった
- 縦置き・横置きでもOK
- アルミフレームがついて)持ち運びやすくなった
- (アルミフレームがついて)耐久性が大幅に向上した
- 操作性が従来モデルと比較にならないほど簡単・分かりやすく
- ステンレスで作られていた放電管をチタンにすることで磨耗による劣化を大幅に遅らせ、製品寿命も2倍程度の5〜7年になった
などなど、しっかりと考えられ細部まで改良されています。
ここまでオースリークリア2とオースリークリア3を私なりに比較してみたわけですが、これを書いている私も書きながら「ずいぶん改良したものだな。。」と感心しながら書いておりました。
この記事が、今オースリークリア3の購入を検討していて、「はて?オースリークリア3はどのへんがパワーアップしたのかな」という方のお役に立てれば嬉しく思います。

両機とも今日も元気に稼働中
2020年3月現在、「オゾン発生量1,000mg/hr以下」「適用範囲100㎡以下」の業務用オゾン発生器をお探しの方にもっともおすすめできる製品はオースリークリア3で間違いありません。(お世辞抜き)
競合他社メーカーで同等スペックの製品を探すと安くても15万円程度はしますよね。。
こちらには、オースリークリアシリーズ最新モデルであるオースリークリア3の特徴、メリット・デメリットなどもまとめてご紹介しております。興味があれば是非ご覧下さい。
オースリークリア3の口コミ・評判と特徴まとめ