オゾン発生器に待機時間が設けられている2つの理由

オゾン発生器に待機時間が設けられている2つの理由

多くの業務用オゾン発生器には、「待機時間」の設定が設けられています。

たとえば、オゾンクラスター1400 にも オースリークリア2 にも待機時間の設定があります。

では、なぜ、多くのオゾン発生器には待機時間が設けられているのでしょうか?

オゾン発生器に待機時間が設けられている主な理由は2つあります。

以下、分かりやすく説明します。

オゾンが悪臭の原因菌をやっつける時間を設ける

まず1つ目の理由は、オゾンが悪臭の原因菌をやっつける時間を設ける必要があるという点です。

サルでも分かるオゾン消臭のメカニズム でもご説明しましたが、オゾン消臭の仕組みは、不安定なオゾン(O3)の特性を上手く利用して、3つのOの内、1つのOを悪臭の原因菌にぶつけて消滅させるというものになります。つまり、分解反応させるということです。

要は、「オゾンを発生させたら、そのオゾンが悪臭の原因菌をやっつける時間(分解にかかる時間)を確保しましょう」ということです。

質問者
「待機時間」と言われても、その基準が分かりません。何を基準に待機時間を決定すればいいですか?
シバイヌ
その空間の広さや、悪臭のレベル、発生したオゾンの量などにもよるので一概には言えませんが、多くの方が実際に行っている簡単な方法は、「オゾン放出時間の3〜4倍の待機時間を設ける」というものです。
質問者
なるほど。では、30分間のオゾン放出を行った場合、待機時間は90分〜120分を目安にすれば良いということでしょうか?
シバイヌ
はい!
そのとおりです!

待機時間を設けてもオゾン臭が残っている場合

オゾン放出時間の3〜4倍程度の待機時間を設けても、消臭現場(部屋や車内など)にオゾン臭が残るケースがあります。これは次の2通りのパターンが考えられます。

  1. 待機時間が足りない
  2. 空間内の悪臭の原因菌をほぼやっつけて敵がいなくなった

【①待機時間が足りない】
「オゾン放出の3〜4倍程度の待機時間」というのは、あくまでも目安であり、消臭対象の空間によっては、そんなに長い時間必要ないかもしれませんし、逆に足りない可能性もあります。

オゾン放出の3〜4倍程度の待機時間を設けた後、その空間でまだオゾン臭が残っているということは、その場にオゾンが残っていることを意味します。時間が足りず、オゾンが分解しきれていないだけかもしれません。待機時間を延長して様子をみましょう。

【②空間内の悪臭の原因菌をほぼやっつけて敵がいなくなった】
悪臭の原因菌が少ししか存在しない空間に超大量のオゾンを発生させたとします。発生した内の一部のオゾンだけで、すべての悪臭の原因菌を分解・消滅させた場合、残った大量のオゾンは分解することもできず、その場にオゾンとして残りやすくなります。

ですから、オゾン放出の3〜4倍程度の待機時間を設けた後、その空間でまだオゾン臭が残っているということは、倒す相手がいなくなって、やることがなくなってしまったオゾンが残っているという可能性もあります。

その場合、オゾン消臭の目的は果たしていますので、換気をしてオゾン消臭を完了しましょう。換気をすれば、オゾンは酸素に戻って完全無害化し、オゾン臭も消えてなくなります。

放電管を休ませて製品寿命を延ばす

オゾン発生器に待機時間が設けられている2つの理由の内、1つ目の「オゾンが悪臭の原因菌をやっつける時間を設ける」というのはご存知の方も多いかもしれません。

しかし、何気にあまり知られていないのはこの2つ目の理由です。

それは、「放電管を休ませて製品寿命を延ばす」という点です。

オゾン発生器でオゾンを発生させる大事なパーツに「放電管」というものがあります。

ダブル放電管仕様のオゾンクラスター1400 のような製品は別にして、一般的な業務用オゾン発生器の放電管は1つになります。オースリークリア2の放電管も1つです。

オゾンを発生させることは、放電管に負荷をかけることを意味します。

放電管は、オゾン発生器の利用とともに徐々にヘタってきます。(自然消耗の範疇なら問題ありません)

放電管に負荷をかければかけるほど、そのヘタり具合が激しくなります。そして、放電管がヘタってくると、徐々にオゾン発生量が減り、性能が低下します。オゾン発生量が減るわけですから、オゾン消臭の効果も弱まってきます。

質問者
放電管になるべく負荷をかけないように利用すれば製品寿命も延びるということですか?
シバイヌ
はい!
そのとおりです!
質問者
どうすれば放電管に大きな負荷がかかりませんか?
シバイヌ
長時間の連続運転!
これがもっとも放電管に大きな負荷がかかります。
質問者
なるほど!

業務用オゾン発生器の中には、放電管周りの対策がされていない設計にも関わらず、「連続運転」の機能が付いている製品があります。そのような製品は利用者が知らずに連続運転機能を多用した場合、早々に放電管がヘタり、製品寿命を迎えることになるかもしれませんので、要注意です。

そもそも、オゾン放出だけの連続運転がそんなに長時間必要な場面はほとんどありません。

そんな中、オゾン放出だけの連続運転を必要以上に行うことは、いたずらに製品寿命を削るだけなので注意しましょう。

「放電管及び放電管周りに何か特別な設計がされているか」「連続運転機能をなくし、タイマーサイクル運転仕様になっているか」などをよく確認してオゾン発生器を選べば失敗することも少ないでしょう。

少し横道それてしまいましたが、つまり、待機時間を設ける理由は、「オゾンが悪臭の原因菌をやっつける時間を設ける」こと以外に、「放電管を休ませて製品寿命を延ばす」というポイントもあったのです。

【備考】
(オゾンクラスター1400について)
オゾンクラスター1400は、ダブル放電管仕様なので、この弱点が克服された画期的な製品です。そのため、「放電管を休ませる」という必要はありませんが、このことを頭に入れ、使うことでより製品寿命が延びて長期間使用できるでしょう。
オゾンクラスター1400の詳細情報

(オースリークリア2について)
オースリークリア2は、放電管が1つですが、利用者がより長く使えるように、「連続運転」という機能を意図的になくし、オゾン放出と待機時間を繰り返すタイマーサイクル運転仕様のみになっています。ですので、オースリークリア2についても、「放電管を休ませる」ということについてはあまり意識する必要はないでしょう。
オースリークリア2の詳細情報

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