オゾンは危険? 危険性と人体への影響を正しく理解しよう

オゾンは危険? 危険性と人体への影響を正しく理解しよう

皆さんは、オゾンに対してどのような印象をお持ちでしょうか?

「オゾンは危険だと聞いたことがある」

「人体への影響が心配」

「なんとなく危なそう」

おそらく、この記事を読んでくださっている方の中にも、そう思っている人がいるはずです。

結論から言うと、そのイメージは正しくもあり、間違ってもいます。

この記事を読んでくださっている1人でも多くの方に、オゾンの特性を理解してもらったうえで、今抱えているニオイの問題を解決してもらえれば嬉しく思います。

オゾンには物質としての有害性がある

オゾンには物質としての有害性がある

オゾンには物質としての有害性がある

オゾンは人にとって「無害か、有害か」と言われれば、「有害」です。

私たちは、日頃からオゾンを吸って生きています。何故なら、大気中にはオゾンが微量に含まれているからです。また、オフィスの大型コピー機などからもごく微量のオゾンが発生しています。

大型コピー機からもオゾンは発生している

大型コピー機からもオゾンは発生している

しかし、人体に影響はありません。

なぜか?

それは、支障がない濃度だからです。

大切なことは「濃度管理」なのです。

簡単な濃度管理さえしていれば、安全なわけですから、どんな悪臭も一網打尽にしてくれるオゾンほど便利なものはありません。
 

質問者
でも、オゾンの濃度管理には濃度計みたいなものが必要なのでは?
シバイヌ
いえ、そこまで厳密に濃度を計測する必要はありません!
質問者
では、どうすればいいのでしょうか。
シバイヌ
あきらかな臭気があり、鼻やのどに刺激を感じるオゾン濃度(0.1ppm程度)の環境に人がいることのないようにしてもらうだけで大丈夫です。
 
下記の「オゾン曝露濃度と生理作用(日本オゾン協会刊行/オゾンハンドブックから)」を参考にして下さい。

オゾン濃度(ppm)作用
0.01~0.02多少の臭気を覚える。(やがて馴れる)
0.1あきらかな臭気があり、鼻やのどに刺激を感じる。
0.2~0.53~6時間曝露で視覚が低下する。
0.5あきらかに上部気道に刺激を感じる。
1~22時間曝露で頭痛、胸部痛、上部気道の渇きとせきが起こり、曝露を繰り返せば慢性中毒にかかる。
5~10脈拍増加、体痛、麻酔症状が現れ、曝露が続けば肺水腫を招く。
15~20小動物は2時間以内に死亡する。
50人間は1時間で生命危険となる。

オゾンによる被害を防止するために、作業環境におけるオゾンの許容濃度が定められています。

この世界各国の許容濃度は、概ね、0.05ppm〜0.1ppmとなっており、日本では産業衛生学会許容濃度委員会によって0.1ppmとされています。

質問者
これまでにオゾン濃度の高さが原因で事故などはあったのでしょうか?
シバイヌ
いえ、1件もありません。実際の被害の事例の記録が見当たらないのは、人間のオゾンに対する鋭敏なセンサー機能(主に嗅覚)が大きく影響しているようです。
質問者
なるほど。では、仮にオゾン消臭中や消臭後に、オゾン臭を多少感じることがあっても少しくらいなら健康被害はまったくないということでしょうか?
シバイヌ
はい、そのとおりです。よくあるのが、「オゾン消臭作業を終えようと、部屋に入ったらオゾンがまだ完全に分解されておらずオゾン臭がした」というものです。このときにオゾンを少なからず吸い込んでしまうわけですが、この程度であればまったく問題ないので安心して下さい。
質問者
なるほど。安心しました。
シバイヌ
とはいえ、オゾンはなるべく吸わないに越したことはありませんので、換気をして速やかに部屋を退出しましょう。数十分すれば、わずかに残っているオゾンも酸素に戻り完全無害化されます。

オゾンによる人体への影響や考えられる健康被害

「正常者にとって不快、大部分の者に鼻、咽喉の刺激」という作用が産業衛生学会許容濃度委員会によって定められる「0.1ppm」となります。

0.1ppm以上と思われる環境に人が長時間滞在することがないように注意して下さい。(要は、オゾン臭を感じたらそこから速やかに退避すれば問題ないということです)

空気中濃度影響
0.01ppm敏感な人の嗅覚閾値
0.01~0.015ppm正常者における嗅覚閾値
0.06ppm慢性肺疾患患者における嗅気能に影響ない
0.1ppm正常者にとって不快、大部分の者に鼻、咽喉の刺激
0.1~0.3ppm喘息患者における発作回数増加
0.2~0.5ppm3~6時間暴露で視覚低下
0.23ppm長期間暴露労働者における慢性気管支炎有症率増大
0.4ppm気道抵抗の上昇
0.5ppm明らかな上気道刺激
0.6~0.8ppm胸痛、咳、気道抵抗増加、呼吸困難、肺のガス交換低下
0.5~1.0ppm呼吸障害、酸素消費量減少
0.8~1.7ppm上気道の刺激症状
1.0~2.0ppm咳嗽、疲労感、頭重、上部気道の乾き、2時間で時間肺活量の20%減少、胸痛、精神作用減退
5~10ppm呼吸困難、肺うっ血、肺水腫、脈拍増加、体痛、麻痺、昏睡
50ppm1時間で生命の危険
1000ppm 以上数分間で死亡
6,300ppm空気中落下細菌に対する殺菌
出典:平成15年度省エネルギー型廃水処理技術開発報告書(NEDO)

何故、オゾン消臭が選ばれているのか

何故、オゾン消臭が選ばれているのか

何故、オゾン消臭が選ばれているのか

このように、オゾンは人体やペットにとって、まったくの無害というわけではありません。

オゾンを扱う以上、オゾンの特性を少し知ったり、ある程度の濃度管理は必要です。

ですから、

「いつ、どこで、どう使おうと完全無害!」というわけではありません。

はっきり言って、少し面倒かもしれません。

しかし、消臭現場には、必ずといっていいほどオゾンの存在があります。

なぜか。

それは、オゾン以外に、オゾンほど消臭効果がある方法はないからです。

だから、多少、面倒に思えても、多くの方が、オゾンの特性を学び、オゾン発生器の正しい使い方を知り、オゾン消臭が活用されているのです。

つまり、デメリットを差し引いて考えても、メリットの方が圧倒的に大きいので、消臭現場にオゾンあり、ということなのです。

オゾンの危険性と安全性まとめ

オゾンの危険性と安全性まとめ

オゾンの危険性と安全性まとめ

オゾン自体は有害ですが、濃度管理だけしっかり行えば、安全にオゾン消臭が行えます。

オゾンは必ず酸素に戻るという性質がありますが、オゾン消臭作業の直後は、オゾンが分解しきれていないこともあり、「オゾン臭」を嗅覚が感じとることもあるかもしれません。

そういうときは、消臭作業が完了していれば、換気をしてオゾン発生器をもって速やかに退室すれば問題ありません。

冷静に考えてみると、「ガスは危険か?」という話しと同じかもしれません。

ひとくちに「ガス」といっても、さまざまなガスがありますが、たとえば、都市ガスは条件が揃えば爆発することもありますし、ガスコンロ使用中に火傷の危険性もゼロではありません。

ましてや、不完全燃焼によって一酸化炭素中毒による死亡事故は年に数回ニュースなどで見かけます。

それでも、私たちはその危険性を知り、ガスコンロを正しく使い、毎日おいしい料理を食べています。

濃度や量を無視したり、誤った製品の使い方をすれば、オゾンや都市ガスに限らず、世の中のさまざまなものが「危険」であるというお話しでした。

【2019年9月更新】
ミドル(中堅)クラスで今もっともおすすめな業務用オゾン発生器はオースリークリアシリーズの最新機種である「オースリークリア3」になります。
メーカー公表の適用範囲は100㎡となっていますが、一応〜80㎡程度と考えて購入すれば絶対に後悔することはない機種だといえます。
逆に、80㎡以上の空間で「より速く」「より確実に」ということであれば、大風量のオゾンクラスター1400(こちらはハイエンドクラス)がいいと思います。

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