ASKA氏が新型コロナウイルスとオゾン水について語っている件

ASKA氏が新型コロナウイルスとオゾンについて語っている件

あのASKA氏が、何故か新型コロナウイルスとオゾンやオゾン水について語っていることが話題になっています。
私もこちらのYAHOOニュース(週刊女性PRIME)を読みました。
ASKAがコロナが死滅するという“怪しい機械”を開発「僕に投資して」

オゾンにあまり詳しくない人が↑この記事を読んで、オゾンのことを誤解されては嫌だなぁという思いのもと、適宜ツッコミを入れてまいりたいと思います(苦笑)
なお、ASKA氏個人を否定する目的で書くわけではありません。あくまでも先に紹介したYAHOOニュースの記事に対するツッコミです。

本記事ではYAHOOニュースの記事から気になる文章を引用(*)→それに対する私の指摘というかたちで進めたいと思います。
*当然ですが引用部分は原文ままです。

「いま世界は新型コロナウイルスの脅威の前になす術がありません」

→その通りです。

「すべての匂いを無臭化してしまう。すべての雑菌、ウイルスを死滅させてしまうという機械を思いつきまして、すでに7年前から開発に入っておりまして、2年前には開発に成功しました」

→オゾン発生器やオゾン水生成器は昔からありますので、それ自体は何ら驚くことでもありません。
また、悪臭原因は菌やウイルスですから、それらの菌やウイルスを殺すことは、取りも直さずそれが「消臭」になります。ですから、これは当然のことを言っています。

「この地球上のすべてのバクテリア、雑菌、ウイルスはオゾンによって簡単に死滅します。1ppmのオゾン濃度があれば、死滅してしまいます」

→前半部分は本当です。(オゾン発生量や散布時間等の環境による)
後半部分の「1ppmのオゾン濃度があれば、死滅してしまいます」というのは、必ずしもそうとは限りません。どのような条件の元、このようなことを主張しているのか不明なので、この部分についてはこれ以上の指摘はできませんが、とにかく「そうとは限りません」ので。

「われわれが今回開発した機械は、オゾン濃度5ppmまで達しました。これを全世界の皆さんのご家庭に早くお届けしたい」

→ん? ppmは濃度の単位ですが、これはある条件下の室内空間でその機械を運転したらその空間のオゾン濃度が5ppmになるという意味?
それとも、オゾン濃度5ppmのオゾン水を生成できる機械だという意味?(もしそうなら、そういうオゾン水生成器は世の中にたくさんあります)

ASKAが開発したという機械は、水道水をオゾンが含まれた“オゾン水”に変換する機械だそうで、作ったオゾン水を対象物にかけることで一瞬で殺菌できるという。実際に大学の研究機関で検証してもらい、高い殺菌力を証明してもらったとも話していた。

→「オゾン水を対象物にかける」とありますが、オゾン水で殺菌(消毒)等を行う場合、「かける」より「浸水させる(浸け置きなど)」のが一般的ですね。

しかし、この機械は「頑張って、頑張って、1万台作って3万6000円」と安くはない価格。そのため彼は投資家に向けて、力を込めて次のように叫んだ。

→これは販売予定価格が1台あたり36,000円という認識でいえば、まぁ、安くも高くもありませんが、本当に5ppmのオゾン水が安定して生成できるのであればほしい人はたくさんいますね。

「全世界に公開したい。全世界の投資家が、この機械に投資していただければ、みなさんのご家庭で、ほんと数千円の価格になる。決してコロナは怖くない。コロナは(殺菌できるという)検証したか? 検証できないんです! この国では! させてもらえないんです」

→仮に検証できたとしても、そのことにものすごく大きな意味があるわけではありません。
新型といえど、同じエンベロープウイルスであることや、そもそも「コロナウイルス」に変わりはないわけです。(SARSもMERSもコロナウイルス)
そして、コロナウイルスに対し、オゾンやアルコール(エタノール)、塩素が有効であることは事実ですから、新型コロナウイルスに対してもオゾンやアルコール、塩素が有効であるだろうと考えるのが普通です。
アルコールや塩素などと比較されたとき、なぜか分かりませんが、オゾンの効果だけを確認したがる人がいます。
しかし、そんなことをいえば「では、アルコールや塩素が新型コロナウイルスに効果があるエビデンスをあなたはどこかで確認したんですか?」と逆に質問したくなります。
つまり、オゾンやアルコール、塩素がコロナウイルスの中でも今回の「新型」だけに効果がないなんてことは逆に考えづらく、もしそんなことがあれば世界中の研究者が驚きますし、今回の新型コロナウイルス騒動において消毒・除染作業にオゾン・アルコール・塩素が使われていることは大変馬鹿げた行為であると言えます。

新型肺炎対策 現金70億元を殺菌消毒
参考URL:新型肺炎対策 現金70億元を殺菌消毒(←オゾンが使われています)

ASKAの言うように、オゾン水は本当に殺菌効果があるのだろうか。

→これはその通りです。オゾン水に殺菌効果があることは世界中で認められており、農業、食品加工業、漁業、大学の研究、歯科医院、動物病院等々で実際に利用されています。

「高い殺菌力があるということは事実です。また、霧も含めた“オゾン水”が、コロナウイルスに対しても殺菌効果があることを示した学術論文も確かに存在します」
 そう話すのは、新潟大学名誉教授で、医療統計の第一人者と呼ばれる医学博士の岡田正彦先生。しかし、ASKAのオゾン水スプレーについては「きわめて危険」と警鐘を鳴らす。
 ppmというのは濃度の単位であり、ASKAの機械は5ppmの濃度のオゾン水を作ることができるのだが……。
「まず濃度が非常に高すぎますね。オゾンというのは自然界にも微量ですが存在しています。場所にもよりますが0.02ppmから0.05ppm程度。
 5ppmというのはものすごい高濃度。そのくらいの濃度のオゾンを人間に使うとどうなるかという厳密な検証データはありません。オゾンを使った治療に関しては、それ以上に効果があり、安全性も高い抗生物質がありますので、現在は行われていませんね」(岡田先生)

→「新潟大学名誉教授で、医療統計の第一人者と呼ばれる医学博士の岡田正彦先生」は大変立派な先生なんだと思いますが、ダメですよ、オゾンに詳しくない人にこういうことを聞いて、さもそれが「権威がこう言っている」みたいなのは。

ここ最近の日本における新型コロナウイルス騒動についても、京都大iPS細胞研究所長の山中伸弥教授に感染症問題についていろいろ聞いたりしているみたいですが、感染症の専門は感染症医で、山中先生は大変素晴らしい方ですが、まったくの専門外なんです。
感染症の専門家たちは、ほぼすべての人が「なぜに山中先生にいっちゃったの…」と思っているはずです(苦笑)

オゾン水のオゾン濃度5ppmはたしかに一般的に「高濃度」と呼んでいい濃度です。
ただ、別に全然「危険」ではなく、その程度の濃度でオゾン水を利用している個人や企業はたくさんいますし、液体のオゾン水は気体のオゾンより圧倒的に扱いやすく安全です(*)。
*だからといっても気体のオゾンが危険だという意味ではありません。どちらかというとオゾン水の方が安全ですよ、という話し。
オゾンの気体と液体(オゾン水)の話をごっちゃにして理解してしまっているのかもしれませんね。

ちなみに、こちらの文部科学省所管の独立行政法人科学技術振興機構が運営する「J-STAGE」で、オゾン水の安全性について書かれていますので、ご興味ある方は是非ご覧下さい。
オゾン水の殺菌効果と院内感染予防への応用

またスプレー型という部分にも問題があるという。ASKAは動画で、「外から帰った方には、これでスプレーをかければ、一瞬で殺菌ができます」と語っていた。

オゾン水をスプレー…
これはかなりハイレベルな技術が必要です。
というのは、スプレーとして噴霧する際、オゾン濃度が著しく低下しますので、そこを技術的にどうクリアしているのかという部分について、ものすごく興味がありますね。(これが本当であれば)
考えられるのは、

高濃度のオゾン水であらゆる菌やウイルスを殺せる。(本当)
→高濃度のオゾン水を生成できる機械Aがある。(本当)
→機械Aであらゆる菌やウイルスを殺せる。(???)

という三段論法ですが、その機械で生成したオゾン水を「噴霧」して使用するなら、そこでオゾン濃度が著しく低下することは間違いありません。
是非とも、噴霧されたあとのオゾン水のオゾン濃度をあわせて開示して下さい。

「人間の肺の細胞を試験管の中で増やして、そこにオゾンを当てたらどうなるかという実験がありました。肺の細胞を死滅させてしまい、極めて有害だという結論でしたね。オゾンが細胞を死滅させるのは、いろんな複雑なメカニズムがあって、まだ正確にはわかっていないけれど、毒物として肺の細胞を痛めつけるという証明です。スプレーだと身体にふきかけたときに、直接吸い込むことになります。人体にとってきわめて有害だと思いますね」(岡田先生)

→これも気体と液体の話しがごっちゃになっていますね。。
「スプレーだと身体にふきかけたときに、直接吸い込むことになります。人体にとってきわめて有害だと思いますね」
いえ、百万歩譲って、仮に噴霧されたあとのオゾン水のオゾン濃度が5ppmを保っていたとしても、直接吸い込んで人体や動物に何ら害はありません。何故なら、エアロゾル状になった際に、そのオゾン水の中に溶解したオゾンは空間中の何らかの物質と分解し、あっけなく水と酸素になるからです。
一千万歩譲って、そういう化学的なことも一切無視して、「オゾン濃度5ppmのミスト状オゾン水(聞いたことない…)」が口内に入ったら、口内の菌と分解して口内の菌が死ぬだけです。食道や胃に到達することなど天地がひっくり返ってもありません。

このYAHOOニュースを読んで私が思うこと

この記事はきっと、「ASKA氏がおかしくなってしまっていて、そのASKA氏が何やらオゾンの怪しい機械を開発して投資家にお金を出させようとしているぞ。みんな、ほらほら、みてみて、ASKA氏がどんどんおかしくなっていくよ!」と、その類の記事ですよね。
まず、そのことにちょっとカチンときました(苦笑)

また、この記事の執筆者が記事内で日本オゾン協会の「ヒトに対する生体影響」についてコピペしているんですが、これも笑ってしまいました。
それ、室内空間における気体のオゾン濃度ですから(笑)

さらに、国民生活センターのことも書いて(ほぼコピペ)いますが、これは業界内では有名な「トンデモ調査21」と呼ばれるものです(苦笑)
何故、そう呼ばれているのかというと業務用製品と家庭用製品をごっちゃにして検証を行ってしまい、さらにこの調査を行ったメンバーの中に、オゾンに詳しい人が1人もいなかったからです。(そのため正しい方法で調査・検証が行われませんでした)
当然ながら、オゾン業界からはかなりのブーイングでした。。

結局、ASKA氏もこの記事を書いた執筆者も、さらには専門外のえらい先生も、誰もオゾンに詳しい人がいない中で書かれた記事という。。

このブログでは、高濃度オゾン水の生成に特化したオゾン水生成器は紹介していませんが、もしお探しの人がいるのであれば、電解式で最大5ppm・〜10Lの水量まで対応可能な「オゾンバスター」という製品がおすすめです。
また、そこまでの濃度を求めていないのであれば、バブリング式で1ppm程度のオゾン水も生成できる多機能型のオゾン発生器「オースリークリア3」がおすすめです。
使い方とか、そういうのはこのブログに書いておりますので参考にしていただければと。

(最後に)
ASKAぁ〜、歌ってくれよ〜
小学生の頃から聴いてたよ
陰ながら応援してるからな

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